ホーム > 支部イベント > イベント予定 > 「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」締結に至るまでと未来への展望

「連携協定」でつながる校友の和

教育研究や地域振興を目的とした奈良県・野迫川(のせがわ)村と大阪産業大学との連携協定が結ばれ、2022年3月7日角谷喜一郎村長(当時)と吉川耕司学長により野迫川村役場にて調印式が行われました。連携協定締結に至る経緯について、協定締結のきっかけとなった山田啓次教授と在学生の活動、校友会の大阪泉州支部と奈良県支部の協力について等、それぞれの関係者から寄稿いただきました。

 

(大阪産業大学校友会幹事会広報事業部・

現奈良県支部長飛鳥賢司)

 

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(左 元野迫川村長 角谷喜一郎氏 右 現大阪産業大学学長 吉川耕司氏)

 

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大阪産業大学と野迫川村の連携協定について

 

角谷 喜一郎(S53経営)

(令和4年6月19日で野迫川村長を任期満了により

退職・現校友会奈良県支部特任役員)

 

野迫川村は2020年の国勢調査で全国一人口の少ない小さな村(離島を除く)になりました。高齢化比率も52%を超えています。村としても若者の定住化対策として親子山村留学、保育所小学校中学校の給食費無料化、保育所の保育料無料化、高校生までの医療費無料化など全国に先がけて子育て支援に12年前から取り組んきました。しかし人口減少に大きく歯止めをかける事は出来ませんでした。村には高校が無く、子供たちは中学校を卒業すると進学のため村を出ます。そのため普段、高校生や大学生の姿を見る事がありません。この度、大阪産業大学と「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」を締結できた事は村にとって大きな喜びでした。私は皆さんに「野迫川村へ来てください。そして野迫川村の風を肌で感じてください。」と言っています。今回の連携協定は野迫川村にずっと縁のある山田先生の長年の取り組みである「山里の寺子屋プロジェクト」や「木炭車で子供たちと交流」により締結する事ができたと感謝しています。3月7日に吉川耕司学長に村役場へお越しいただき協定書にサインをいたしました。村に学生さんたちが来てくれるだけで村は元気になります。若い人たちが動くと空が動き、風が起こります。これから野迫川村の自然の風と大阪産業大学の学生さんたちが起こす風がマッチングして野迫川村が変わっていくと期待しています事業としては公園整備や廃校舎のDIYなど施設を利用した実施研修をはじめ村の子供たちを対象としたプログラミング教室を開くなど大学と村が楽しく幅広い取り組みができたらと思います。そして、小さな村の大きなキャンパスが完成するよう私もひとりの村民としてひとりの校友会会員として大阪産業大学の皆さんと共に勉強してまいります。

 

C)奈良県支部の皆さん.jpg

奈良県支部総会より(左現奈良県副支部長兼会計 岡野和也氏

中 現奈良県支部長 飛鳥賢司氏

右 元野迫川村村長 角谷喜一郎氏)

 

 

 

野迫川村元村長 角谷喜一郎氏大阪産業大学校友会奈良県支部特任役員続投へ

令和5年1月28日奈良県支部総会 角谷喜一郎氏登壇

(詳しくは令和4(2022)年度 第13回奈良県支部総会のご案内 - 奈良県支部 (osu-nara.net))

 

(大阪産業大学校友会幹事会広報事業部・

現奈良県支部長飛鳥賢司)

 

 

令和4年6月15日に大阪産業大学校友会奈良県支部長飛鳥賢司と副支部長兼会計岡野和也氏で野迫川村長角谷喜一郎氏を訪問し、「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」への協力の継続と大阪産業大学校友会奈良県支部特任役員の続投をお願い致しました。この時、野迫川村役場にて、角谷喜一郎氏より野迫川村長を平成4年6月19日をもって退任するが、野迫川村村民として、そして大阪産業大学校友会奈良県支部特任役員として継続して頂けることを約束して下さいました。このあと、場所を「いなか食堂 別所」へと移しました。野迫川村では、2011年9月の紀伊半島豪雨による大規模水害や土砂災害の発生で大変な被害を受けました。この食堂も、被災後茫然自失の中から再起されたそうです。この食堂での後継続を再確認しつつ、角谷喜一郎村長(当時)は、軽トラに乗り込み残り少ない任期で忙しい中、「野迫川村を見廻ってくるわ。」と笑顔で答えられたのが印象的で尊敬の念が堪えません。

 

令和4年6月15日野迫川村にて.jpg

左 野迫川村村長 角谷喜一郎氏(令和4年6月15日当時 

野迫川村食堂 別所より)

右 校友会奈良県支部副支部長兼会計 岡野和也氏

 

 

 

 

引き継がれし意思と連携協定への軌跡を辿る

野迫川村長 吉井 善嗣(S53年経営)

(任期満了による野迫川村長選挙で当選し

令和4年6月20日より就任)

 

令和4年3月に大阪産業大学と連携協定を締結する前日譚として、平成16年に大阪府立佐野工科高等学校の山田啓次教諭(現在は大阪産業大学教授)が野迫川村の材木で製作した木の車を野迫川村小学校で走らせて、子供たちにも乗ってもらう体験学習を行いました。(当時吉井善次村長は、野迫川村教育委員会に所属)これは、大阪府立佐野工科高等学校と野迫川村教育委員会との合同企画として行われました。ここから野迫川村と山田啓次教諭(現大阪産業大学教授)との交流が始まりました。昨年の12月頃、大阪産業大学に活躍の場を移された山田啓次教授から野迫川村に「学生たちが活躍できる場として裏高野自然の里や旧野川小学校を利用できないでしょうか。」と野迫川村に相談がありました。このことがきっかけとなり、野迫川村と大阪産業大学が連携協定を締結することとなりました。(当時吉井善次村長は野迫川村産業課長の役職)この度の連携協定締結をし、学生達が活躍できる場を提供することで、野迫川村が現在抱えている「人口減少」や「高齢化社会」などの課題に対して、学生達の豊かな発想や想像力が課題解決への起爆剤になると期待しています。大阪産業大学におかれましては、コロナ禍により学生の方々が活躍できる場の減少などの課題を抱えられているとお聞きました。そこで、ここ野迫川村で貴重な知識を得て経験ができる場所として提供させて頂きました。(活動拠点として「裏高野自然の郷」)これらのことから、野迫川村と大阪産業大学は「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」が締結されました。

 

【今後の活動予定】

 

(大阪産業大学の特性を生かせる行事を予定しています)

 

「出前授業」・・・小学校へのプログラミング教室や村

民を対象としたものづくり教室など 

 

「モノづくり子供合宿」・・・ 裏高野自然の郷など利用

したモノづくり合宿。古

き良き時代の暮らしの体

験(かまどでのご飯炊き

)や星観察など野迫川村

の特性も生かせる合宿

 

「道のオアシス弁天」・・・野迫川村にある公園のデザ

インを学生に描いてもらい

村民だけでなく野迫川村に

訪れた人たちが集  える

場所づくり。                     

 

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(現野迫川村長 吉井善嗣 氏)

 

 

野迫川村村長 吉井 善嗣氏 連携協定継承を約束

 

(大阪産業大学校友会幹事会広報事業部・

現奈良県支部長飛鳥賢司)

 

令和4年8月23日野迫川村 吉井 善嗣村長に「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」の軌跡を取材し、連携協定継続のお願いに訪問させて頂きました。大阪産業大学 山田 啓次教授との出会いから連携協定に至るまでを詳しく教えて頂きました。そして、野迫川村前村長から意思を引き継ぎ、これからも大阪産業大学との連携協定を継続する意欲を語って頂きました。野迫川村村長の激務の中でのご対応に感激し、再開を約束致しました。帰りには前回訪問させて頂きました「いなか食堂 別所」を再度訪問し美味しい食事を堪能致しました。

 

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左 広報事業部 飛鳥 賢司    

右 野迫川村村長 吉井 善嗣 氏

 

令和4年8月23日野迫川村にて3.jpg

野迫川村「いなか食堂」より

 

 

古くて新しい学びの場ができました。

 

全学教育機構教職教育センター

教授 山田 啓次(H2交機Ⅱ)

(現大阪泉州支部役員)

 

こんにちは、全学教育機構教職教育センターの山田です。今回、ご縁がありまして野迫川村と大学が協定を結び、大学教育や地域振興の分野で様々な取り組みを始めました。ここ野迫川村は、私が高校教員をしていたころに古民家を取得し、高校生たちや教員仲間とモノづくりを中心に活動してきた場所です。フランスの哲学者ルソーが「道具が巧妙になればなるほど、私たちの器官は粗雑になり、不器用になる」と言ったように科学の進歩により生活が便利になる一方で、人間のできること、いわば生活の力は低下していきます。思考力も同じで、竈でご飯を炊いているときは薪の割り方、火のつけ方、火加減、ふたを開けるタイミングなど、これら理にかなった生活の知恵が、物心ついたころから学びとなっていたわけです。言い換えれば、なぜこうするのか、こうすればこうなる、というもののつながりや道理を子供のころから学んでいたといえます。だから何か問題が生じたら原因を考えそれを解決していく思考力も身についていたのではないでしょうか。ボタンを押してもご飯が炊けていなければ炊飯器を捨てて買い替える。炊飯器が届くまではレンジでチンのご飯を食べる。これが当然の生活では炊飯から学ぶことはできません。昨今は主体的、対話的で深い学びが推奨されています。もののつながりが見えることで思考の幅が広がり考えることの面白さを感じたり、人力で作業することで協働や対話が生まれたり、一昔前の生活様式を取り入れることで自然の恵みを感じたりすることができるのではないでしょうか。大学で先端技術や理論を学びつつも、築百年を超える木造校舎を改修し、昔ながらの生活の知恵を体験することは貴重な学びの機会であり、自然豊かな野迫川村で地域の人たちと交流し価値観を広げることは創造的人材の育成につながるものと期待しております。

 

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野迫川村裏高野自然の郷にて(山田啓二教授と西野倫世准教授と教え子の方々)

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野迫川村裏高野自然の郷

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野迫川村裏高野自然の郷内部の様子

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野迫川村裏高野自然の郷内部の様子

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野迫川村裏高野自然の郷内部の様子(お風呂)

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野迫川村裏高野自然の郷正面

 

 

山田啓次教授との出会いとこれからの事

 

大阪泉州支部支部長 林田慶弘(S49経営)

 

2015年、5月10日、当大阪泉州支部の総会・懇親会に参加されました。当時、山田啓次様は大阪府教育委員会に勤務されておられました。前職で大阪府立佐野工科高等学校で勤務されていたころ、課外授業で木炭で走る自動車エンジンの開発を、生徒主体で開発されたお話を伺い、驚いたと同時に生徒たちは恵まれたのではと感じました。その後、2018年に大阪産業大学全学教育機構の准教授として勤務されました。大学の市民講座で話題性のあるドローンの講座を拝聴しまして、引き込まれ、翌年の泉州支部総会でご講演をお願いしたところ、予想通りご参加された方々も喜ばれていました。2022年に、新型コロナウイルス感染拡大を鑑み2年中止していました支部総会を開催すにあたり『教育からの広報戦略』と題し2度目のご講演を頂きました。山田啓次様が約20年前に奈良県野迫川村で買われた古民家で、『山里の寺子屋プロジェクト』のテーマで学生と活動されています。今年の3月には大阪産業大学と野迫川村で連携協定が締結され、今後教育者を目指す若者には、教育研究や、地域振興を目的に進められ、大学と校友会がますます交流が深められることを願っております。

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大阪泉州支部総会の様子

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大阪泉州支部総会の様子

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大阪泉州支部総会の様子(左 山田啓次教授 右 現大阪泉州支部長 林田慶弘氏)

 

 

 

大阪産業大学と野迫川村の連携協定について

 

 

奈良県支部前支部長 宝蔵 顕治(S50交機Ⅱ)

 

2018年9月当時奈良県支部長であった私に松木雅徳橿原市会議員(S48経営)から「野迫川村の角谷村長は大阪産業大学の卒業生やで」と教えて頂いた。早速連絡を入れ10/20(土)の支部総会への参加を打診したが「支部の案内は頂いてますが村の行事と重なります」と丁重に断られた。2019年の春合宿(林大行先生を囲む会)に凡友92号の取材も兼ねてお会いしたいとお誘いしたら「宿泊は出来ないが晩餐会には出席させて頂きます」と快諾して頂いた。04/27(土)晩餐会へお越し頂き弓場修治校友会会長(S55経営)山田卓雄兵庫東支部長(S38・交短運)などと共に楽しく食しました。その一年後、林大行校友会名誉顧問(S27交短運)は2020年5月ご逝去され大変残念な思いをしました。毎年春合宿に参加頂き親交を深めて頂き大変感謝してます。凡友94に寄稿しましたが、その後、角谷村長とは友人のベトナム人の就職相談にのって頂き角谷村長に紹介して頂いたホテルのせ川の面接前に村役場に立ち寄らせて頂いたり、ホテルのせ川へ泊りに行った時に村役場へ立ち寄らせて頂いたりと気楽にお付き合いをさせて頂いてます。この度は大阪産業大学と野迫川村とで「教育の充実や地域社会の発展に関する連携協定」を結ばれたことおめでとうございます。角谷村長におかれましては任期最後の大仕事として予算まで確保して頂き大変なご苦労だったと思います。この労が報われて大阪産業大学の学生と野迫川村の小中学生との交流や公園整備などが活発に進む事を願っています。このプロジェクトは長く続くと思います。この続きの報告が今後何度も凡友やホームページを賑やかせるのを楽しみにしています。

 

黒滝村2.jpg

左奥  宝蔵 顕治(奈良県支部顧問)     

左中  林 大行(当時校友会名誉顧問)    

左手前 角谷 喜一郎氏(当時は野迫川村村長) 

右奥  弓場 修治(校友会長)

右中  青木 康充(大阪中・南河内支部顧問)

右手前 山田 卓雄(兵庫東支部長)

 

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